これは秘密ですが 私はあなたが大好きなんです 秘密ですよ？

目が合うたびに 恋の炎 ちろりと燃えて

近頃の世界はとても早すぎて恋さえそれに急かされている

写真は 笑顔で撮るものだと 思っていた

「どれくらい好きかなんて知ってるじゃん 何度も言わすなよ」 何度も言って欲しいのです

あなたが沢山構ってくれるなら あたしはずっと 可哀想なままでいい

言葉は時に邪魔ですよね 絶対的に 無いと困るのに

ドラマだったら終わりがわかるのにね 全１１回とか 書いてあるからね

口紅は 言葉よりも 安い

つきぬけたところにある 一見乱暴な やさしさ

真実を すっぽり包む柔らかな その幻覚を現実と呼ぶ

小さな小さな 祈りとともに センター問い合わせをする

寒いねと言ったあなたの白い息焦点合わす間もなく溶ける

思いが言葉になる その言葉は思いになるが 最初の思いとは違う

「他の人となんてして無いからね？」 伝えようとすればするほど 怪しくなってしまう

はじまりは いつも ことばにならないなにか

黒板の上をチョークが走る音 汚れた指を白衣でぬぐう癖 その白衣の粉っぽい匂い

恋した結果紙切れに縛られる そのうち 縛られなくなった

味なんかどうでも良くて 暖まりたいから両の手に抱く 缶コーヒー

新たに出会う人より 去っていく人のほうが多い気がして ふと寂しくなったりする

暗闇に 浴衣落して 待つ背中

必要なことは 大事そうに 見えない

生きるのが 下手なのは お互い様じゃない？

料理が手抜きばかり おいしいパスタのレシピも 最近出番が無い

じっと見られるのは怖い チェックなんてしないで？ そのままを愛して？

ライオネスコーヒーキャンディを 知らない世代と 恋に落ちるなんて

安物のネックレスを かわいいかわいいと言って喜んだ あたしはどっかに置いてきたから

いやな奴は雑菌だと思うことにしている そいつらがいないと抵抗力が落ちて 結果的に死ぬんだと

やつの笑顔を 思い浮かべながら レシピとにらめっこする

彼には僕らが見えないし 僕らが見てるのは 彼の抜け殻