モテない わりに 惚れっぽいのです

好きだった あなたの重さ 薫る髪

右手を怪我した あなたへのメールも左手で打つ 手書きだったら字が下手になってもっと心配してもらえるかな

今日遅い？飲み会なの？と聞く相手 いる幸せを 後で気づいて

亭主が埋めてくれない穴を あなたが埋めてくれるとおもった まだ別の隙間があいている

思い思いに流れていく雲を見ていると なにか真理が掴めそうな そんな気がすることはある

よりによって あたしの 友達と！？

花火大会の前の日に 密かに予習する 浴衣の帯の結び方

お前への愛を証明するのには ここで抱くべき？ 遠ざけるべき？

やさしいあなたは 誰にでも やさしい

あの人すんごく押しの弱い人でね あたしが面倒見なきゃこの人ずっと一人かもってほだされちゃって そしたらそれ、磨きぬかれた芸風だったのよ

ねえ もっと たぶらかして

鳩と朱鷺なら どっちに生まれたいかって言う話 そしてそれは選べないっていう話

経験豊富とか言っちゃう奴すごいよね 所詮人一人分の 経験なのに

街角で泣き崩れる黒ずくめの女性と 無関心を装う通りすがりの酔客と もう午前三時近いと教えてくれている和光の時計

好きな人のブログの更新が 滞りがちな時に感じる なんとなく不安な感じ

過去の恋が あたしを臆病にしたり 大胆にしたりしている

どこからそんなに優しい声が出るのか 自分でもびっくりするくらいの 「どうした？」

暗闇に 浴衣落して 待つ背中

他人に駄目出し それだけが 生き甲斐

男の包容力なんて 女性のそれに比べたら たかが知れているわけで

恋愛指南書を 食い入るように立ち読みする 女子高生

あまえん坊の自分をキライになって る暇なんてないと 一歩前へ

誰しも強さと弱さを併せ持っているから 「俺より｛弱いよね/強いよね｝」 なんて相対論を持ち込む奴の話は信用しちゃいけない

俺、ずるい男だから そんな台詞付きで弱ったあたしに優しくするあなたは 真にずるい人なのでしょうか

意味が無いと思う 意味が無いと そう、思わない？

過去の思い出を 上書きする必要はないよ ただ、それ以上の幸せをあげよう

輝きと切なさだけは覚えてる 遠い花火と 一夏の恋

ねえ、電気消して？ と言うと彼は 必ず電気を消してくれない

これはペチコートっていうの ちがうちがう、 それは東京は夜の七時でしょ？